膏薬!

西陣整体

2013年08月16日 21:39

今日でお盆も終わり、五山の送り火が行われます。

恥ずかしいことに京都人でも「送り火」を「大文字焼き」と
堂々と云う輩がおります。大文字なんて焼けませんから!

今日は、ちょっと所用で四条西洞院まで行きました。

つい先月、祇園祭でこの界隈は賑わっておりましたが
少し横道へ入れば、ひっそりと佇むところがあります。

ここは、四条西洞院を少し東、南側のちょうどバス亭の辺りに
わかりやすくこんな標識が立っています。


今日は、杉本家住宅ではなく「膏薬図子」(こうやくずし)を
ご紹介致しましょう。
図子、大通を通り抜ける細い路地のことで生活道路とでも
言いましょうか、こんな細いクネクネした路地です。


こんな路地にもまた路地があります。


上を見上げると荒壁に虫小窓。


さすがに開発の手は入っていません。
2軒か3軒くらいの連棟の町屋が通りに沿って建っています。


突当たりを右に曲がってもまだ路地が続きます。


もうひと曲がり、綾小路通りに抜けます。


抜ける手前には仁丹の看板、ここは矢田町です。


さて、なんでここを「膏薬図子」と呼ぶのか?
そのカギはここにあります!
京都なのに「神田明神」がこんなところにあります。


なんや!普通の町屋やないか!と言われそうですが
本来ならば神田明神の中を撮ろうと思いましたが
ことのほか平将門氏の気が強いので撮影を止めました。
中に鳥居・祠が祀られています。
祀られているのは「平将門」、悲運の武将とも云われていますね。

そして、ここに祀ったのが「空也上人」。
本来ならこの図子を空也図子というところ
その「空也」が訛って「膏薬」ほんでもって
「膏薬図子」となったそうです。

さてさて、京都のブロガーの半分は
こんな画像をアップしている「送り火」!多分にもれず
私も玉の合間に千本中立売から撮れました!
相当、修正をかけておりますのでご容赦くださいませ。
こんなんです!(ベタな画像ですが)


これが終わると宿題をやらなければならない!
と、京都の小・中学生は思うことでしょうね。
これから京都は秋に向け季節は移ろうとしています
まだまだ爆暑ですが、みなさんお身体ご自愛くださいませ。

では、「京(今日)の一曲」は
渚ゆう子さんで「京都慕情」をお聴きください。

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